美容師ブログ

「なりたい職業」と「やりたい仕事」をすることは必ずしも一致しない

なりたい職業 やりたい仕事




カリスマ美容師ブームのときほどではないですが、今でも「美容師になりたい!」って夢を見て美容専門学校に進路を決める子はたくさんいます。

その中のほとんどの子は、県内外の美容室に務め憧れの美容師になります。夢にまで見た美容室での実務、華やかでおしゃれな世界、個性を活かせる仕事。

そう思っていた夢の舞台、待っていた現実はきっと想像からちょっとずれたところにあるのかな。

そして数年後には半数以上が美容師を辞めていきます。

 

それはきっと『なりたい職業に就いても、やりたい仕事ができなかった』からだと思います。

 

 

なりたい職業≠やりたい仕事

「なりたい職業≠やりたい仕事」のことを考えるのは本当に難しいです。どの仕事でもそうですが、夢を追いかけていっても想像と違う世界はごまんとある。

単に美容師のイメージとリアルの振り幅が大きい世界だからこそ、辞めてしまう人が多いのではないでしょうか。

美容師に限らず「華やかな世界」(華やかそうに見える業種)というものはだいたい裏での地道な努力が欠かせません。努力を他人に見せないからこそ華やかな面が目立ち、人を惹きつけるのではないかなと思います。

 

華やかな業種は若い子には非常に憧れを抱かせます。

カリスマブームの時はそれまで表舞台で目立つことのなかった美容師が、照明に照らされ、観客に見つめられ、ステージの上で女性をあっという間に変身させる。ただそれだけで「自分もこうなりたい」と思わせました。

  • 「こんな舞台で観客を沸かせたい」
  • 「タレントの専属になりたい」
  • 「TVや雑誌で取り上げられたい」

そういった眩しさを全開にしていくほど真正面から見てる若者は影の部分が見えなくなります。

もちろん夢を叶えて業界で話題の美容師もいます。40万人いる美容師の中の数十〜数百人くらいでしょうか、わずか一握り、いやそれ以下です。

過去に隆盛を極めた大型サロンも閉業していくこの時代。

美容師・芸能人・タレント・スポーツ選手・バンドマンなど『夢』を語る職業は、表に見える部分と裏での見えない部分を両方あることを認識しておかないといけません。

眩しい光の後ろには、眩しさのぶんだけ大きな影があります。地道な努力や積み重ね、1人でできることがあれば誰かに頼らなければできないこともあります。直視できないくらい眩しい職業は盲目的に追うのではなく、一度距離をおいて違う角度から光と影を見ておく必要があります。

 

「なりたい職業」と「やりたい仕事」が一致した人は続いてる。

「なりたい職業」と「やりたい仕事」が近似している人も続いてる。

「なりたい職業」と「やりたい仕事」が合致しなかった人は辞める。

辞めなかった人はストレスで病めてます。

 

「なりたい職業=やりたい仕事」にするために

なりたい職業に就いて、つらい思いをして諦めてしまう前にできること。

なりたい職業は考えずに「何をしたいか」を考える。「やりたい仕事」が何なのかを考える。

順番を逆にして考えることが大切。

 

髪を切りたいのであれば美容師でいい。

ステージに立ちたいのであれば、美容師である必要はない。他の職業でもステージに立つことはできる。

髪を切るためには美容師免許が必要で、専門学校に行く必要があり、通うためのお金も必要になる。国家資格なので規定の授業数を受ける必要がある。当然サボり気味な人は補講を受けなくてはいけないし苦労をする。

「専門学校は授業が多くて大変」とよく言われますが、そうではなく「認識が甘かったから大変」なのです。いやなら専門学校は入らなければいい。

なぜなら美容師になってからのほうが苦労するからだ。

 

学生は休んでもなんとかなるが、美容師(社会人)は休んだら責任問題もあるので始末書・クビの可能性がある。生活がかかってる。

でも、髪を切りたいなら辛いことはあっても練習をしないとスタイリストになるための試験に受からないし、上達できない。

思ったような美容師になるために思った以上の時間がかかる、ストレスがたまる。

この時間の間に、夢を見失い挫折していく。

「やりたい仕事ってなんだったっけ?」

そうならないように、「やりたい仕事」が「なりたい職業」であることをしっかりと確認しておく必要がある。

 

どんなに好きでやっていると言っても、耐えられることと耐えられないことがあります。

ムリをして体調を崩してやりたくてもできなくなる人もいる、薬剤でアレルギー反応がでて美容師をやめることを余儀なくされる人もいる。

夢を追うためには心身ともに健やかであることがとても重要です。

 

「やりたい仕事」が別のものになることもある

じつは美容師という業種、とても潰しのきく業種であります。

仕事の幅がとても広く、幅広く何でもやる美容師でもいいが、専門分野が多いのでジャンルを絞ってスペシャリストとしても働けます。

 

美容師ができる仕事

■美容師免許がいるもの

・美容師 ・アイリスト ・スパニスト ・ヘアカラーリスト

■美容師免許がいらないもの

・ヘアメイク ・メーキャップアーティスト ・ネイリスト ・着付師

などなど

※あってるか不安

 

おそらく「え?」と思われるでしょうが免許がなくてもできることはあります。

ヘアメイクさんは髪の毛だけをやるのであれば免許入りません。ただし、前髪がちょっとジャマだからといってたった1本でも切る場合は免許が必要になります。

他にも例外的なスペシャリストな職業があるかもですが、すぐに浮かばなかったので記載してません。誤りがあれば教えてください。

 

このように特化した分野でスペシャリストとして生きている人もたくさんいます。

「何を仕事にしたい」をハッキリさせることで、やりたいことが変わってしまっても美容師という職業からヘアメイクという職業にシフトを変えることもできます。

「美容の仕事が好き」だけど「美容師は続けられない」ということも多々あります。やめても「美容関連の仕事」は選ぶことができるので、近似した仕事ができるというのはいいことかなと。

 



「手に職」は「辞めても戻れる」とは少し違う

上で「美容関連の仕事は選べる」と書きましたが、美容師を辞めて美容師に戻るには、わりと高めのハードルがあります。

  • 年齢問題
  • 顧客減少
  • 技術力の低下
  • センスの低下
  • 流行の変化
  • 雇用形態が確立していない

など正直、雇用主側として考えるとブランク期間の長い美容師を雇うというのはリスクがあります。

なによりも『給料分の売上を作れるのか』が一番大きいです。それが雇用形態の確率ができていないというところ。

完全歩合であれば問題ないのですが、ブランクがあると売上が安定しないです。

過去の流行りにとらわれた技術になりがちです。今の流行りがわからなくなると、必要な技術もわからなくなります。

あとは、年齢を重ねまくってから新しく顧客を増やすことが可能なのかが問題です。とくに男性美容師、40過ぎたおっさんに切られたい女性は非常に少ないです。同じお店に若くてセンスがありそうな人がいれば、もちろんそっちの人に切ってもらいたいです。

女性美容師の場合は年齢を超えた信頼関係を女性同士で構築しやすい麺があります。

「手に職」があったとしても美容師として戻れる可能性はそんな高くない現実があります。

そして受け入れてくれるところはいわゆる「安売り店」になりがちです。

それでも身につけた技術で働けるから良しと言えば良しなので美容師に戻るにしても「どんな働き方をしたいか」をよく考える必要があります。

「前職場の辞め方」も大きく関わってきます。辞め方が悪い人と付き合うのは大変です。

 

要は、年齢を重ねれば重ねるほど思い描く復職は難しくなるということです。

「自分が雇用主だったら」が重要です。

 

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まとめ:若いうちに経験を積んだ後になりたい職業人になろう

いろいろと長くダラダラと書きました。

自分が美容師を辞めるときに祖母に言われた言葉です。

「30まではやりたいことをやればいい。それ以降は選べなくなるからな。」

美容師を辞めるのが2度めでさすがに文句を言われると思いましたが、この言葉だけ言われました。

当時は否定されずにホッとしているだけでしたが、30代後半になった今、思うのは祖母の言ったとおりだなということ。

若いうちに美容師を2度も辞め、他の仕事に就いては辞め、またたどり着いた美容師という仕事。

隣の芝生が青く見えていた頃はないものねだりが多かった気がします。

今ではこれまで培ったすべての経験が今の自分を作っているというのもわかります。

仕事を選べなくなるのではなく、あえて選ぶこともないなという感覚。

隣の芝生が青くて羨ましかった時期は過ぎ、自分の芝生が青だけでなくいろんな色や育ち方をしているのを知ったのが30歳をこえたのは少し遅かったかもですが、やりたい仕事となりたい職業はだいたい合致しているような気がします。

100%合致と言わないのはまだ他にできる可能性があることも知っているからです。

また先に振り返るときが来たら、同じことを言うと思う。

常にアップデートされていくなりたい未来像は今やりたい仕事が糧になる。

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ハッタさん

美容師として働きながらWEBの勉強をしております。

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