美容師の肩書きが多くてどう名乗っていいかわからない
このように肩書きに悩んでいる美容師さんのための肩書きや、美容師さん以外でも通常使われている社長や専務、CEOやCOOなどの役職名について記載しています。
国内で使われている役職と海外で使われている役職の立ち位置も紹介しているので、ぜひご覧ください。
- 美容師の肩書きと役職名を調査
- 国内外の各種役職名を調査
- 美容師に必要な役職名を紹介
美容師をしている私、お客様や取引先に配っている自分の名刺を切らしてしまっていた時期があります。
仕事上必要となる道具を用意していないというのは社会人として少し残念なことではありますが、この機会に自分の名刺を新しく新調しようと思いました。
さて、新しく名刺を作るにあたって自分の役職名を何にするか。そう思ったときに「美容師っていろんな役職名を聞くけどなんて名乗ればいいんだろう?」といった疑問を持ってしまいました。
今後自分が名乗るのにふさわしい役職名・肩書きを見つけるために美容師の役職(ポジション)を独自に調査。
調べれば調べるほどいろんなワードがでてくるので、これから名刺を作ろうと思っている人にはいいヒントになるかもです。
最終的な結論は下部に記載して、調査内容を先に書いてあります。
美容師の肩書きや役職名を調査
美容師の役職はどんなものがあるのかをネットの力を借りて多方面で調べてみます。
私の知っている限りほとんどの美容室で使われているのは「社長・先生・代表・マネージャー・チーフ・店長・ディレクター」など。
これ以外にもトップスタイリストなどいろいろと細かく肩書きがあるんですが、きっと珍しいものが好きな美容師が自由につけているだけだと思います。
調査をすすめると、ヤフー知恵袋にも同じようなことが書いてありました。
辛辣な意見も書いてあったので、楽しく読んでいただけたらと思います。
▼以下引用
そんなものは、各美容室で勝手につけている役名であり、基準も決まりも習慣もありません。
サロンによっては重要なポストとして役名をつけているところもあるでしょうし、単にお客様に「上手そう」と勘違いしてもらうために肩書をつけてあるところもあるでしょう。
さらには「本人にやる気を出してもらうため」に肩書をつけているだけのところもあります。
引用元:ヤフー知恵袋
これ以外にも以下のようなことが。
他にも
カラリスト = ヘアカラーだけを担当する美容師
スパニスト = ヘッドスパだけを担当する美容師
ネイリスト = ネイルを担当する人。美容師とは限らない。
レセプション = 要するに受付。美容師ではない。などがあります。
マネージャーは、支配人ですから、お店を管理する立場ではあったとしても、まるですでに引退した美容師の様な印象も受けますし、技術はトップスタイリストの方が上手い様な気もしますね。
そもそも、この役名をつけた美容室では、本当に意味がわかっていてつけたのでしょうか。それすら怪しい感じです。
昔、たまたま飲み屋で知り合った美容師がくれた名刺に「店長」と書いてありました。彼に「良かったらお店に遊びに来てね」と言われたので本当に行ってみたら、そのお店には「ディレクター」と「店長」の二人しかいませんでした。
なんとそのお店の「店長」は、店長であると同時に一番下っ端だったのです。美容師の役名って一つ間違えるとアホみたいですね。
このように記載してありました。
二人しかいないお店で「ディレクター」と「店長」が存在しているところがやはり美容師のミーハー感があります。なにか肩書きがあったほうが格好がつくからと、一生懸命になっている様子。
世の中のにはいろんな肩書きの美容師がいるのだと大変参考になりました。
美容師にとって最適な肩書き・役職名は?
私は友人と一緒にお店を立ち上げ、代表的立場はいえ経理面は相方の実父母ですべて完結しているし登記上の代表登録もしていない立場。
会社法では《登録してある代表権をもつ人が代表取締役》となっているので、代表取締役を名乗るべきは相方にあたります。ですので私の立場であれば代表取締役は外すのが道理。
ともなると、名乗っていい肩書きの想像がなかなか用意にはつかなくなりました。
色々調べてはいましたが、漢字が多く堅苦しくてかないません。そもそも法人として自分のお店は登録されておらず個人事業主扱いなので会社法とは一線を画していると思います。
もう少しフランクな呼称がほしいなと思い日本国内の役職名だけでなく海外の役職名を調べ、良さそうなものがあれば取り入れようと考え、改めて調査してみました。
国内外で使われている役職名を調査
明確な区分はなく今では当たり前のようにCEOなど使われていますが、日本の呼称はやはりガラパゴス的なものなので世界亭な役職名を調べてみました。
調べてみると全然知らないものもあるので参考になると思います。
海外で使われている役職名
- CEO(Chief Executive Officer)
-
一般的企業における業務執行役員のトップ。会社の経営方針の決定を行い、最終責任を負うポジション。
日本では最高経営責任者・統括業務執行役員などと訳される。
- COO(Chief Operating Officer)
-
最高執行役員
CEOの決定を執行して行くための責任者のこと。CEOとフラットな関係の企業もあります。
- CAO(Chief Administrative Officer)
-
最高総務責任者
会社の経理や総務などの管理部門全体を取りまとめる。
- CAO(Chief Analytics Officer)
-
最高分析責任者
経営データの収集や分析、活用を行う。
- CFO(Chief Financial Officer)
-
最高財務責任者
財務に関する業務執行を統括する。
- CSO(Chief strategy officer)
-
最高戦略責任者
経営戦略やグループ企業の事業戦略統括を行う。
- CSCO (Chief Supply Chain Officer)
-
原料の段階から製品やサービスが消費者の手に届くまでの全プロセスの繋がりを管理するサプライチェーン責任者。
- CKO (Chief Knowledge Officer)
-
最高知識責任者
知識の保存により企業価値が最大限になるように保障する役割を担う。
- CLO(Chief Legal Officer)
-
最高法務責任者
企業の事業活動に伴って発生するさまざまな法的問題の解決を担当する。
- CMO(Chief Marketing Officer)
-
最高広報責任者
会社の顧客やメディアに向けたPRを統括する。
- CIO(Chief Information Officer)
-
最高情報責任者
情報管理や情報システム戦略の立案、執行を行う。
- CTO(Chief Technology Officer)
-
最高技術責任者
会社の主要な技術的役割を担い、技術的方向性の決定や研究開発のビジネス的な監督を行う。
- CAO(Chief Accounting Officer)
-
最高会計責任者
株主や債権者から投資または融資された資金の管理保全、運用の統括を行う。
- CISO(Chief Information Security Officer)
-
最高情報セキュリティ責任者
会社の情報セキュリティ対策の運用を管理する。
- CBO(Chief Branding Officer)
-
最高ブランド開発責任者
会社のブランド戦略を担当する。有名スポーツ選手などの著名人が就任するケースもある。
- CBO(Chief Business Officer)
-
最高業務責任者
事業部門及び営業部門を統括する責任者。
- CDO(Chief Development Officer)
-
最高開発責任者
技術開発の全体的な最適化を監督する。
- CHO(Chief Human resource Officer)
-
最高人事責任者
経営幹部職として人事機能を統括する。一般的は人事部門のトップである人事部長との違いは、CHOが経営陣として経営に参画する権限がある点。
- CLO(Chief Leaning Officer)
-
最高人材育成責任者
効果的な組織運営を実現し、組織の成長を実現する人材の中長期的な育成を担う。
- CRO(Chief Risk Officer)
-
最高リスク管理責任者
会社を取り巻く様々なリスクを管理する。
- CVO(Chief Visionary Officer)
-
最高事業計画責任者
最高ヴィジョン策定責任者とも。社風作りや人材の育成など、会社内の「人」に関する管理を担う。
- CPO(Chief Privacy Officer)
-
最高個人情報保護責任者
一貫した情報保護戦略や方針を立て、各部門の情報保護を監視、監督する。
- CPO(Chief Production Officer)
-
最高生産管理責任者
会社の生産能力や在庫の分析、受注状況を見通すなどの生産に関する管理を行う。
- CPO(Chief Project Officer)
-
最高計画責任者
会社として組織的、戦略的に行われるプロジェクトを管理する。
- CSO(Chief Safety Officer)
-
最高安全管理責任者
会社の安全や衛生を管理する最高責任者。
- CQO(Chief Quality Officer)
-
最高品質管理責任者
商品の品質を管理する最高責任者。
引用元:社会人の教科書
こうやって海外の役職を見てみると種類ありすぎな気もしますが、基本的に各部門ごとの責任者を立てて役割をしっかりと分担しているようですね。
まだまだ出てきそうな気もします。
とりあえず覚えておくべきは、代表者は経営責任者のCEOと最高執行役員のCOOでいいような気がする。
日本で使われている役職名
- 会長
-
一般的には社長を退任した後就任し、会社に影響を及ぼすポスト。
ただし、実質的な権力を持たない名誉職としての会長とする会社もある。
- 社長
-
会社の最高権力者。
多くの場合、代表権を有する代表取締役が就任する。
- 副社長
-
一般的に、社長以下、専務以上のポジションの役職。
取締役会の決議で取締役の中から選出されることが多い。
- 専務
-
取締役や執行人のための役職のひとつ。
社長の業務を補佐し、会社の全般的な業務を管理する。
- 常務
-
取締役や執行人のための役職のひとつ。
社長の業務を補佐し、会社の日常の業務を管理する。
- 支社長
-
会社の支社の長。
なお、一般的には「支社」は自社の拠点を束ねることを主に行う。
- 支店長
-
会社の支店の長。
なお、一般的には「支店」は顧客に対して営業する店舗形態を指す場合が多い。
- 本部長
-
営業本部、製造本部、サービス本部などの業務本部が設置される場合の、本部責任者。
- 部長
-
部と呼ばれる組織の長。
「部」は下部組織に課やグループ、室などの組織を束ねることが多く、一般的に部長は社内評価、社会的評価が高いものと目される。
- 工場長
-
工場の長。場長、と呼ばれることもある。
役員のすぐ下に位置づけられ、工場内の従業員が就くことができる最高の役職とされる場合が多い。
- 次長
-
部門責任社の代理者または次席として設置される。
正式には「営業部次長」や「支店次長」などの部署、支店名を付けることが多い。
会社によっては「補佐」や「代理」などの呼称で呼ばれることもある。
- 室長
-
会社内での「室」という組織単位の長。
一般的には部長より下、課長より上と見なされることが多い。
- 課長
-
会社組織の中の「課」の長。
一般的な中間管理職に当たり、中堅幹部であると同時に一定の部門の監督者的立場を持つ。
- 主幹
-
元々「仕事の中心になる人」を意味し、役員級から課長級まで会社により位置づけは様々。
- 主査
-
役職名ではなく社員の階級を表す肩書き。
位置づけは会社により様々で主任以上、課長クラスに相当する場合もある。
- 係長
-
会社組織の中で業務の最小単位である「係」における監督的立場。
管理職としては最も下に位置する。
- 主任
-
一般の従業員の中での熟練者を指し、管理職とは見なされない。
勤続年数や資格取得により主任の肩書きを得られる会社もある。
引用元:社会人の教科書
日本もかなり多く役職があり、その特徴としては上下がはっきりしています。
海外は縦社会というよりも各部門ごとの責任者が決まっているので日本より縦がない感じです。
縦が強すぎるとトップからの指示が一番下に届く頃には意味が変わっていることが多いので、風通しの良いフラットな職場にしたければ部門で分ける方がスマートかなと思ってます。
国内外をまとめた場合の役職の序列
国内外をごちゃ混ぜにしてわかりやすくピラミッドに下のが以下の図▼
このような序列になります。
2年目とか3年目で当たり前のように与えられる役職の主任ってこんなにも低いんですね…、響き的にもっと上の役職名なんだと勘違いしてました。
管理職ではない場当たり的な責任者といったところでしょうか。
一般的な会社や組織の役職はこのようになっているのでぜひ参考にしてみてください。
美容業界に必要な肩書き・役職
一般的な会社では上記のように多くの役職がありますが、美容師業界にはさらに不要な肩書が多すぎます。
よほど大きな組織でなければ以下の肩書きで十分かと思います。
- 社長
- 先生
- マネージャー
- ディレクター
- 店長
- 副店長
- トップスタイリスト
- スタイリスト
- デビュースタイリスト
- アシスタント(カラリスト・ケアリスト・スパニストなど)
だいぶ削ったのにまだ多いですが、ほぼこの中に収まるのではないでしょうか。
もしこれが全部当てはまるように役職をつけるのであれば最低10人いる職場に限られますね。みんなが役職を与えられれば役職手当をもらえてきっと幸せな環境になりそうです。
肩書き・役職が複雑で困るのは名刺を受け取る側
名刺を渡す方は肩書きの自由度が高いのはいいでしょうが、名刺を受け取る相手側としては意味のわからない肩書きや役職が書いてあったとしたらどうだろうか。
名刺をパッと見てもよくわからない肩書きや役職では目の前の相手がどういった立場の人間なのか、決済権があるかどうか判断できかねます。
相手の立場に立って自分ならどんな人と付き合っていきたいかを考えた上で肩書きを決めたほうがいいと思いました。
肩書き・役職調査の結果
ここまで肩書きや役職についていろいろ調べたことを記載しましたが元々の目的は『名刺の肩書を何にするか』だったので結論を出さねばなりません。
もともと「私はスタイリストです」とか「私は偉い人です」とかは言うつもりもないタイプ。しかしお客様以外にも配る名刺なので、どういった立ち位置の人間なのかがわかるようにしておこうかなと。
そういった意味で「取締役」を肩書にすることに決めました。
この肩書なら、お客様側から見れば「上の人間=スタイリスト」でわかるだろうし、外の人間であれば「決定権をもつ人間」であることが伝わるかなと考えました。
これから肩書きや役職が必要になるという方は、この記事が参考になればと思っています。
以降、名刺を作る際には自分のものだけでなくスタッフ分も自分でデザインしたものをラクスル
もしも名刺を作ろうと考える機会があれば利用してみてください。