「クセで広がる」「うねりで膨らむ」
そんな悩みをお持ちの人は多いだろう。
日本人の7割以上はクセ毛の遺伝子を持っているということはご存知でしょうか?
日本人の半数は表面的にクセ毛です。
日本人の1/4は隠れクセ毛です。
クセ毛に悩むお客様を見たことがないという美容師に会ったことがないです。
どストレートな髪質の人しか来ない美容室はありません。
どの美容室にもクセ毛で悩むお客様はたくさん来ます。
クセ毛に対応したいと考える美容師はたくさんいます。
対応できる美容師が増えるようにといい薬剤を作るメーカーもたくさんあります。
昨今、美容室で取り扱うクセ毛さん用の薬の種類は数え切れないほどになってきました。
すべての薬を扱うことは困難ですが、自分のお店では「幅広いクセ毛の悩みに対応できるレベルでの薬剤を取り扱っている自負」はあります。
ダメージ0でクセ毛をツヤと落ち着きのある髪に
一言で言えば「ダメージレス」です。
髪の毛にダメージを与えないでまとまりやすい髪の毛にします。
■髪の毛にダメージを与えずにクセをコントロールしてツヤを持たせることができる理由
- アルカリを使用しない
- 髪の毛の内部を変形・変性させない
- 収れんさせてキューティクルを引き締める
▼以下にストレート施術についてほんのり説明する。
通常、クセ毛さんに対しての施術はpHがアルカリ性のものを使用します。
そうすると髪が膨潤し薬剤が髪の毛の内部に入り作用します。
縮毛矯正で使用する薬剤(1剤)はpHはかなりアルカリが強く髪への負担も大きいです。薬液を流したあと髪の毛を乾かしてアイロンをすることで髪の内部のタンパク質を変形・変性させて真っ直ぐな状態にします。
どのくらい薬剤を効かせているかにもよりますが、その時の髪の毛はとてももろい状態で、引っ張ったら切れてしまうほどの弱さになっています。
固定用の薬剤(2剤)でしっかりと髪の毛に酸素を含ませ酸化させる必要があります。この酸化が足りないと髪の毛はダメージを受けやすい状態のままとなり、キレイなストレートを維持するのは難しいです。
アルカリを使用したストレートの施術は髪の毛への負担が大きく、他の施術へも影響を与えやすいので美容師側も慎重になります。
「アルカリを使用しない」とは?
その通りのことで、薬剤にアルカリを含みません。使用する薬剤はpHが『酸性領域』のものになります。
人間は体表は弱酸性なのでアルカリに打たれ弱いです。
髪の毛も同じで通常は弱酸性の状態で存在します。
アルカリを使用しないことで髪の毛への負担を避けます。
「髪の毛の内部を変形・変性させない」とは?
髪の毛の内部はタンパク質がギュッと詰まっており、アルカリ性の薬剤がそのタンパク質を柔らかくします。
アイロンで高熱を通すことで、そのタンパク質を「熱変性」させるわけです。
簡単なイメージは熱したフライパンのに生たまごを落とすイメージです。白身(タンパク質)は熱によって白く固まっていくのはご理解いただけるでしょう。
問題なのは「一度、熱によって固まったタンパク質は元に戻らない」ということ。
過度に熱を与えてしまうと白身は焼け焦げパサパサの炭になってしまいます。これを「髪の炭化」といいます。
ストレートの施術以外にも日常的にヘアアイロンやコテを使用したスタイリングをしている人に多い状態です。
色は入りにくく抜けやすい、パーマはかからずチリつくリスクの高い髪の毛の状態です。
髪の毛の弱った状態で高熱のアイロンを使用するわけではないので、次回以降の施術のことを考えても安心して施術ができます。
「収れんさせてキューティクルを引き締める」とは?
髪の毛はいろんな理由でダメージを受けた状態になります。
するとキューティクルが浮いたり、めくれたり、剥げたりして手触りがザラついたりしてきます。
おそらく、99%の読者が体験しているはず。
その浮いたキューティクルを酸性の薬剤で収れんさせることで収まるようにします。
薬剤を流したあと乾かしてアイロンを通すのですが、髪の毛は弱った状態になっているわけではないので心配いりません。
むしろ薬の特性上「熱を通したほうが効果が上がる」のです。
科学者じゃないので理由はわかりませんがそういうことです。
アイロンの熱を使うことでキューティクルの流れをきれいに整えてくれるからだと勝手に考えています。
ぱさついて見える髪の毛のキューティクルを整列させることで髪の面が整い、光を均一に反射してツヤ感をもたらしてくれます。
施術の内容
施術時間は想像してるよりも短いはずです。
「約1時間あれば終わります」
【施術内容】
- カウンセリング
- シャンプー
- 薬剤塗布
- 流し
- ドライ・アイロン
通常のストレート施術との違いは、《⑤のアイロンが短時間・⑤のあとに②剤が必要ない》ということ。
なのでアイロンが終わったその瞬間に、そのまま帰ることができます。
ただし、初回の人は一度流し、再度乾かしたときにどのくらいの収まりになるのかを確実に見てもらうのでプラス30分ほどは追加でいただいています。
そりゃアイロンした髪はツルッツルできれいですから、本来の仕上がりとは多少の乖離があります。
カラー施術とも同日施術できるので、忙しくて時間が取りにくい人にもオススメしやすいですね。
ビフォー・アフター
自分のお客様を撮影させていただきました。
年代 | 30代 |
毛量 | 少なめ |
太さ | やや細い |
硬さ | やや柔らかい |
クセの度合い | うねりが強い |
ダメージレベル | 10段階中6 |
難しい髪の毛ではないかなという診断をして施術をしました。
結果は以下の写真を参考に。
《左:ビフォー》 《右:アフター》
《左:ビフォー》 《右:アフター》
いかがでしょうか?
ビフォーとアフターの差がわかりやすいパターンです。
クセの具合と髪質に恵まれているので縮毛矯正をしなくてもボリュームを抑えることができ、クセが伸びています。
やり過ぎた感のない自然なクセの残り具合と、ハンドブローだけなのにまとまりとつやがあるのがおわかりいただけると思います。
ちょっとバラしなんですが、ビフォーの画像は縛り跡も少し残ってます。スミマセン。
ですがこれだけの仕上がりができるというのは魅力的なのではないでしょうか?
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デメリット
●縮毛矯正ではないのでクセは戻ります
メーカー発表は1ヶ月となっていますが、2ヶ月ほどはまとまりもよくツヤが出やすい髪の毛でいれます。
●カラーの色落ちがある
この施術後に色を入れるのであれば問題ありませんが、薬剤の作用で髪に残っているカラー剤の色素が抜けやすいです、ご注意を。
●髪質による
薬液の強さ的にバージンヘアや硬毛の人には向きません。艶を出すくらいであればOK
いいことばかり書いてもしょうがないのでデメリットもきっちり書きました。
しかし、デメリットを考慮してもお釣りが出る施術であると思っています。
より自然にクセ毛をコントロールし、髪の毛へのダメージが0、さらに施術後はサラサラになるのでクセや広がりにお悩みであればぜひ相談の上、体験してみましょう。

ご連絡お待ちしてます