仕事の最中に気になったことがありました。
甘いミルクティー作ってきますね
というスタッフの一言。
お店で使用しているのはミルクではなく《コーヒーフレッシュ》なのでストレートの紅茶に入れても決してミルクティーになることはないです。白濁した紅茶になるだけです。
しかし営業中に「温かいミルクティー作ってきますね」や「紅茶にミルクは入れますか?」というワードを聞くことがあるので、混ぜればそれなりになるんだろうかと自分の考え方を疑ってしまいました。
私の記憶ではたしかコーヒーフレッシュは「脂」でミルクティーに必要なのは「乳(ミルク)」だったはず。もしかしたらコーヒーフレッシュはミルクの成分が入っているのか?
よくわからなくなったので『コーヒーフレッシュを入れることでミルクティーを作れるのか』を調べてみました。
僕は美容室経営をしていてこういったことをよく聞くので、お客様に間違ったものを提供しないように警鐘を兼ねての執筆です。
コーヒーフレッシュとは?
頼りに調べたのはもちろん知らないことはないであろう知が集結しているWikipedia。
ただ「この記事は検証可能な参考文献や出典が全く表示されていないか、不十分です」とも書いてありました。
コーヒーフレッシュに文献も出典もいらないでしょう、と心の中で思いながら参考にしていきたいと思います。(過信厳禁)
Wikipediaでのコーヒーフレッシュの内容
コーヒーフレッシュ(和製英語: coffee fresh、英語: creamer)もしくはフレッシュは、コーヒーなどに加える小型のクリームを意味するポーションクリーム(和製英語: potion cream)で、食品分類上の区分は「植物性油脂食品」や「植物油脂クリーミング食品」である。
wikipedia
以上の引用のもとで
- 「植物性油脂食品」
- 「植物性油脂クリーミング食品」
ということです。ということはコーヒーフレッシュは言い方を変えると『植物性の脂』であって乳製品ではないです。
クリーミング食品という言い回し方がやや引っかかりますが、ミルクではないことは確かなようです。
ミルクティーの作り方を調べる
「コーヒーフレッシュを入れてもミルクティーは作ることができない」ということを検証するためには「ミルクティーの作り方」も調べる必要があります。
これは皆さんご存知「デイリークラブティーバッグ」でおなじみの日東紅茶さんのところでミルクティーの作り方が載っていたので転載します。
日東紅茶さんのHP
商品ラインナップで見たことあるってなると思いますが、スーパーにもよく並んでいる商品のメーカーです。
その日東紅茶さんのHPでメインメニュー>知る・楽しむ>おいしいレシピ情報から《こく味たっぷりロイヤルミルクティーの作り方》というページに飛べます。
そこで掲載されていることを紹介していきたいと思います。
美味しいロイヤルミルクティーの作り方
- 牛乳を温める
- ティーバッグを蒸らす
- 牛乳を加える
これ以外にもポイントになることや注意することが記載されているので詳しく知りたい人は《こく味たっぷりロイヤルミルクティーの作り方》のページをご覧ください。
上記はあくまで日東紅茶さんの作り方なので検証をしっかりとするのであれば、他のサイトも調べておく必要はあるかもしれません。
他社のミルクティーの作り方を検索
一応というか、偏った情報だけだとクレームをいただくこともあるのでGoogleで「ミルクティー 作り方」で検索をかけて1ページめに出てくるサイトをチェックしてみました。
拝見させていただいたサイトが以下(動画などは除く)
上記を全部見たところ、どのサイトも「コーヒーフレッシュを使う」という記載はなかったです。
結論:ミルクティーを作るときにコーヒーフレッシュは使わない
ミルクティーを作るときのミルクは牛乳であることがわかりました。
ということはコーヒーフレッシュ(脂)を入れてもミルクティーにならないということです。
これだけ調べた結果を読んでも「フレッシュを入れてもミルクティーになる」と言いたい人は、コーヒーフレッシュをそのままなめると言うか口に含んでみるのが早いと思います。
「コーヒーフレッシュ+紅茶=ミルクティー」になりそうなのかどうかを自分の舌で検証してみるのが良いかと。
個人的な認識ではコーヒーフレッシュでミルクの味を感じたことがないのと、ストレートティーにコーヒーフレッシュを足しても白く濁ったストレートティーで紅茶というよりも『あやふやな味』『おいしくはない程度』という風に感じます。
補足①:クリープではミルクティーが作れそう
Wikipediaを読めばわかるのですが、たしかにコーヒーフレッシュは脂であって乳(ミルク)ではありません。
ただ森永乳業から発売されているクリープは日本で唯一の乳由来の成分から出来上がっています。
気になる人は森永乳業の「クリープとは?」のページをご覧になってみてください。
ご家庭や店舗でミルクティーを作りたいのであれば「コーヒーフレッシュではなく森永乳業のクリープを投入する」のがいいみたいですね。
乳由来なのでコストがコーヒーフレッシュほどいいとは思いませんが、ちゃんとした美味しいミルクティーが飲みたいのであればクリープ一択ではないでしょうか。
補足②:ヤフー知恵袋
ヤフー知恵袋で「ミルクティー コーヒーフレッシュ」を検索すると
このような質問がありました。カフェでもミルクティーを頼むとフレッシュが出てくるようです。一概にストレートティーにフレッシュを入れるのがNGではないようです。
ただし、それが美味しいとはだれも言っていませんが。
↑フレッシュやクリープの選び方でこんなのもあるようなので参考にしてください。
調べてるついでだったのでどこで見つけたかは忘れましたが
- 牛乳(ミルク)=バター
- コーヒーフレッシュ=マーガリン
という表現をしている人もいました。これはコーヒーフレッシュにトランス脂肪酸が含まれているからですね。袋にはトランス脂肪酸0gと記載されているものもありますが、入っていないわけじゃないということなので気にしてしまう人は気をつけましょう。
BIGLOBEのなんでも相談室に「コーヒー用兼紅茶用ミルク」というタイトルでの質問もありました。わりとここの質問が一番参考になったなと思ったので、だいぶ古い情報(2003年)でしたが記載しておきます。
コーヒーフレッシュでミルクティーを作ること:まとめ
最初は個人的な見解や認識のみで「ストレートティーにコーヒーフレッシュを入れてもミルクティーにはならない」と思っていました。
そして調査をしていけばいくほど「コーヒーフレッシュが紅茶に合わないもの」だということで結論に至ることに。
《コーヒーフレッシュとミルクの違い》《コーヒーと紅茶の飲み方の違い》《ミルクティーにしたいときの淹れ方の違い》など、普段であれば気にしないことまで調べることができたので満足しています。
もしかしたらこういった情報は知っている人がいるのかもしれないと思うと、私のお店でまたコーヒーフレッシュを使うことがないようしておきたいですね。
無知ゆえに提供した結果、出された側はげんなりしてしまうこともあると思うので。
これを読んでくれた人にとって少しでも参考になてくれればと思います。